遺伝(8/28)

わが家の子どもたちは皆「りりゅう」だ。
私の出身地である岡山では、天然パーマ(以下、天パー)のことをそう言う。

昔うちの親が、漢字で書くと「離流」と言っていたが、言い得て妙ではあるものの真偽の程は定かでない。

最近、次男の髪が伸び、朝には爆発していることが多く、家族みんなにからかわれている。

本人もそれを気にしてか、風呂上がりにクシで髪を撫でつけたり、寝る時スイミングキャップを被ったりも。

上の子3人もそうだが、今までそういうわが子の天パーに悩む姿を見るにつけ、いつも申し訳ないなぁと思ってきた。

なぜなら、妻は子どもの頃から直毛で、天パーは完全に私の遺伝だからだ。

私も中高生の頃は天パーが悩みの種で、雨の日が大嫌いだったし、直毛の前髪をかきあげる姿にいつも憧れていた。

申し訳ないと思う遺伝は、もう一つある。

それは、アトピー体質であることだ。

こちらも妻には全くそのけがなく、次女だけがそれを受け継いでいるが、ほかの3人は過去の私以上に悩まされている。

長女は、その影響もあって皮膚が弱く、化粧品負けして肌荒れがひどくなることも多いし、長男や次男は、寝ている時に手足、首などを掻きすぎて出血、かさぶたになったりも珍しくない。

彼らがそのことで私を責めることはもちろんないが、こちらも私としては申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

こうした体質的なことだけでなく、能力や性格、容姿などでも、親はわが子を通じて、自分の遺伝的要素と日々向かい合わなければならない。

申し訳なく思うというのは、私の中でいまだに無い物ねだりの気持ちがあるからなのだろう。

直毛の人やアトピー体質でない人は人で、それぞれ別な悩みを抱えているはず。

また、遺伝的に似ているからと言って同じような人生を歩むとも限らない。

自分に与えられたものをありのまま受け止め、前向きな人生を歩みたいし、わが子にもそうあってほしいと願っている。

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